40代男性:顔面神経痛

来院動機

来院する二週間前の起床時に顔に異変を感じた。

顔面に右半分が引きつるように口角が下がり目も閉じることが困難になった。

飲み物を飲むときもこぼれてしまう程であった。

脳神経外科や耳鼻科に行っても改善が見られず当院に来院。

身体所見と治療、経過

初回施術

顔面右半分に症状が出ている。

口角が下がってしまってるため、滑舌が悪く聴き取りづらい状態であった。

病院で投薬されたのを頼りにしていたが改善されなかった。

鍼治療は初であったが痛みも特に感じなかった為刺激を入れて早期改善に向けて治療。

その後ご自宅でもケアできるように顔の体操を行い今回の施術は終了。

5回目施術(初回から2週間後)

初回から状態はだいぶ改善され、見た目からはどこが悪いかわからないくらいまでになった。

しかしまだ波があるようで口に飲み物を含んでこぼれる時があり、完璧に良くなったわけではない。

多少刺激の変化を出すために鍼に電気を流すようにした。

7回目施術(初回から3週間後)

電気を流してから飛躍的に変化が起こり、症状も改善され今では顔面神経痛になってからできなかった口笛もでき好調であることを確認できた。

そして今後は検診となり、1か月開けて調子が安定していれば完全に卒業となる予定である。

患者様のコメント

顔面神経麻痺を突然発症し、脳神経外科と耳鼻科で計二週間投薬治療しても状態が改善されず近所ということもありダメもとで鍼治療を試みました。

結果的にこれが大当たりで、治療に二回目に投薬では感じられなかった大幅な良化を実感しました。

鍼は痛そうで怖いというイメージで敬遠される方も多いと伺いましたが、痛みはほとんどなく丁度いい刺激で心地よいくらいでした。

何より患部に直接アプローチすることで治療にとても前向きな気持ちを持つことができ、もし鍼を選択していなかったらここまでの機能回復は望めなかった気がします。

治療七回目で外見的には麻痺が分からないほどに改善されました。

顔面神経の治療にお悩みの方がいれば、個人的には最初から鍼治療されることを強くおすすめしたいです。

担当者のコメント

症状が発症してそんなに間を空けずに来てくださったので、早期改善ができたと分析する。

また顔面神経痛は痛みも同時に誘発されるが、今回の患者様は痛みがなく顔の変化のみだったためその部分でも早めに変化が出たとも考えられる。

しかしそれらを置いても患者様自身が体操やしっかりと詰めて定期的に通院されたことが第一で良かったことだと考える。